2023/04/27

O JUN 展 ・脳天(のうてん):2023年5月13日~ 10月1日

アートドラッグセンター(宮城県石巻市)は、5月13日(土)よりO JUN 展 ・脳天(のうてん)を開催します。1993年にドイツに滞在中、双ギャラリー(東京)にて発表された作品に交え、制作当時の意図を反映する未発表の絵画作品そして、親交のあった文化人類学者の故・西江雅之氏が寄稿された当時の展覧会リーフレットもご覧いただけます。


O JUN 氏。現在は、ミヅマアートギャラリー(東京)に所属し、 精力的に作品を発表し続けられています。 その表現行為は絵画の制作に加え、80年代後半からパフォーマンス、ライブドローイングを室内野外で発表され、90年以降はリトグラフなどの版表現を加え、現在まで様々なメディウムや場を横断しながら「描き」について身体と表出の関係を探る実験、制作を続けています。 3年前の展覧会に続き二回目の展覧会となる今回の企画は、なんと写真作品です。

文化人類学・言語学者の故・西江雅之氏は寄稿文のなかで此のように云われました。

『写真は光の力を借りて時間を止める装置ではない。O Junの写真とは、光に乗せて時間を消したり創り出したりすることが出来る乗り物なのである。』※

時間と空間にまつわる距離感、そして想像することの多様さをご高覧賜れましたら幸いです。


企画者:守 章


※ 【1993年 10月16日発行・双ギャラリーで開催された O JUN 展『脳天』】寄稿文より抜粋






"Der.Kanonenkopf-タマアタマ" ー  1993年

(脳天-双ギャラリー展覧会リーフレットより)




(脳天-双ギャラリー展覧会リーフレットより)



・OJUNさんと写真についての逸話


家にある古い箪笥に一枚の写真があって、探し物のついでに見つけてしまい『あぁ、こんなところに仕舞ってたんだなぁ』と、手にとって眺め戻した。

あるときに、あの写真を探しても見つからなくて、全ての引き出しを探しても見つからない。

また何かの用事で向かった箪笥の引き出しの端に、あの写真が挟まっているのを見つけては仕舞うけど、改めて探すとまた見つからない写真。

引き出しが締まった箪笥の中は宇宙になっていて、箪笥の中をぐるぐる彷徨っているのだ。

ずいぶん前に伺った此の話。

あの写真が何なのかは失念してしまったが

今回、30年ぶりに対面した『脳天』を前にふと、思い出してしまう。


守 章(アーティスト)


▪ 作家名_O JUN(オウジュン)

▪ 展覧会名_脳天-1993 年の仕事から-

▪ 会期_ 2023年5月13日(土)~ 10月1日(日) Open: 土・日 12:00-18:00

▪ 会場_ART DRUG CENTER


〒986-0822 石巻市中央 1-2-7 2F


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O JUN略歴


1956 東京生まれ


1980 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業


1982 同大学大学院美術研究科油画専攻修士課程修了


199094 ドイツ(デユッセルドルフ)滞在(GermanyDüsseldorf


2009 文化庁在外研修制度によりアルゼンチン(ブエノスアイレス)に滞在(ArgentineBuenos Aires)


201021 東京藝術大学美術学部教員(21~東京藝術大学名誉教授)


2021 多摩美術大学客員教授、青森公立大学非常勤講師、東京大学非常勤講師


個展、グループ展(抜粋)

2023「顕神の夢」岡本太郎美術館(神奈川)

2022 「六本木クロッシング2022 森美術館(東京)

「象印森淳一·O JUN ミヅマアートギャラリー(東京)、「つなぐいのち」国立国際美術館(大阪)、「八甲田大学校」国際芸術センター青森(青森)、「HANCO展」フラットリバーギャラリー(東京)

2021 東京ビエンナーレ(TOKYO biennale(丸の内パークビルディングエントランス、有楽町ビル壁)、個展「目 対 絵」VOU/棒ギャラリー(京都)、

個展「三つの絵」ナディフギャラリー(東京)

2019 個展「途中の造物」ミヅマアートギャラリー(東京)MIZUMA ART GALLE 

2017 O JUN×棚田康司展·鬩」伊丹市立美術館(兵庫)、ほったまるびよりpart2 O JUNと吉開菜央-画家の三日間とほったまるびより自家製4DX公演」旧名古屋港税関寮(愛知)

個展「O JUN展」ガレリア·フィナルテ(愛知)

2016 「まんまんちゃん、あん」国際芸術センター青森(青森)

2013 「描く児」府中市美術館(東京)

2010 「アーティストファイル」国立新美術館(東京)

2002  「近作展27/O JUN」国立国際美術館(大阪)


収蔵: 国立国際美術館、東京都現代美術館、府中市美術館、伊丹市美術館、岡崎市美術博物館、愛知県立美術館、高松市美術館、カスヤの森現代美術館



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O JUN個展(守章企画:ART DRUG CENTER)、石巻日日新聞8月10日掲載!。