2024/07/15

大槌秀樹 個展 『光』

大槌秀樹 個展


展覧会タイトル;『光』


8.3[土]~11.24[日]

12:00~18:00(毎週土日のみオープン)

ART DRUG CENTER 

オープニングレセプション:2024年8月3日(土)16:00 - 18:00



宮城県石巻市のアートドラッグセンターで、8月3日(土)から大槌秀樹の個展『光』が開催される。

企画者は、アーティストの守 章。

 大槌秀樹は1981年千葉県出身。2009年東北芸術工科大学大学院修士課程実験芸術領域修了。大槌は身体と物質・記憶と場、事実と虚構などに着目し、行為から生まれる事象を映像や写真、パフォーマンスなどで表現し続けています。 


 本展では、2019年から続いている石巻市でのリサーチから、その変化せざるをえなかった環境や自然と対峙し続けた行為性からの記録を予告編として紹介いたします。場を横断しながら「介入」することで、身体と表出の関係を探ってきた大槌秀樹の新境地。想像することの多様さをご高覧賜れましたら幸いです。


また、大槌がアートドラッグセンター内の箪笥を媒体に企画展示し続けているMOLE GALLERY -REBORN- @ ART DRUG CENTERに於いて、久松和子による『土地と人々』と題するドローイングとペインティングの展示を9月22日まで開催します。

同8月3日のオープニングでは、久松知子による「300円絵画」1day ショップも催します。 

お時間がございますれば、是非ご高覧を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。





●ステイトメント


2019年より宮城県石巻市で偶然発見した廃道に通い始めて5年。

新たな道の開発によりバラバラに分断されたその廃道は、各部分がそれぞれに違う様子を見せつつ、人工と自然とが共存する未分化な場所です。存在はするものの、認知は薄れ歴史化されることもない無名なこの場所はやがて自然へと帰化する事でしょう。

人為と自然とが見えない時間の経過と共に変化していく様は、時に暴力的に一瞬に、時に変化している事に気づかぬ間に、進んでいるように思えます。

近代以降のハイブリットで多様な時代にある現在、人にとっての象徴や権威、そこにある祈りや憧れ・畏怖や問題等、様々な見えない事象が確かに存在しています。そして自然もまた、人知を超えた未知なる事象が存在し、互いに影響を与え続けています。

人為と自然とが残されたこの廃道で、見えない存在に思いを馳せてみようと思います。



大槌秀樹

美術家。1981年千葉県出身。2009年東北芸術工科大学大学院修士課程実験芸術領域修了。

空洞化した場や、人為と自然が未分化状態にある場に介入した行為を記録。行為から生まれる事象を映像や写真、パフォーマンスなどで表現している。近年では、古代西欧の神々や象徴を参照し、独自のハイブリッド的進化を歩んできた、空虚な多神教文化の日本と重ね合わせた制作を行なっている。




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【久松知子 個展 @ MOLE GALLERY -REBORN-  ( in ART DRUG CENTER )】




 


●作品タイトル: 


『土地と人々』


●ステイトメント


「土地と人々」は、人々の土地に根ざした暮らしの感覚を、絵画とドローイングを組み合わせたインスタレーションによって視覚化しようとするプロジェクト。作品は、山形で暮らす人々と、彼らの身の回りのものを描いています。

埼玉を拠点にする作家は、石巻の小さなタンスでの作品発表において、その地理的な距離に対して、ギャラリー主の大槌秀樹氏を含めた山形の友人たちとの個人的な親しみによって繋がれるものと捉え、2023から24年にかけての山形訪問時に描いたドローイング、それを元にしたペインティングを展示します。

●会期


8.3[土]~9.22[日]

12:00~18:00(毎週土日のみオープン)

MOLE GALLERY -REBORN- @ ART DRUG CENTER 


●イベント 《300円絵画 1day ショップ》


8.3[土]12:00~18:00

B5サイズのどれでも一枚300円のドローイング、久松知子による「300円絵画」1day ショップが石巻に上陸!お気軽にご参加下さい💛🤗


久松知子 

画家。1991年三重県出身。埼玉を拠点に活動。2017年東北芸術工科大学大学院修士課程日本画領域修了。

美術史や地域文化へのリサーチや個人的経験に基づいた具象絵画を中心に制作している。近年は、ドローイングをインタラクティブかつパフォーマティブなツールとして用いて、コミュニティと関わるプロジェクトも展開している。

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大槌秀樹 個展 『光』










MOLE GALLERY -REBORN- @ ART DRUG CENTERに於いて、久松和子による『土地と人々』

8.3[土]12:00~18:00:B5サイズのどれでも一枚300円のドローイング、久松知子による「300円絵画」1day ショップ





2024/07/08

有馬かおる のオープンスタジオ2

 +

2024年4月13日〜7月14日

有馬かおる のオープンスタジオ2














2023/10/03

守 章 個展 展覧会タイトル;『着地する目と点と波のこと』


守 章 個展


展覧会タイトル;『着地する目と点と波のこと』

会期:2023年 10月21日〜2024年1月31日 (OPEN土&日の12時〜18時)



1995年のセッション以降、コラボレーションでの発表を多数続けてきて カメラの前はいつも舞台だった。

不思議なことに目線をレンズに向けた事は一度も無く、1人の場合でも2人でも撮影したあとに映像を確認して修正の繰り返しだった。

併せて四つの目で見えない死角を追い続け、そのズレがバランスになっていたようにも思う。

わたくしは試みとして、作品化した其れらの空間と時間の痕跡を調査したくなった。

離れながら、近づきながら音とカタチ。其の『景』の手触りを確かめたくなった。

カメラの持つ未知さ加減、それは偶然が孕んでいる。写真とは裸眼で見た次元とは違う未知の時間がいつでもそこにある。

わたくしの現実を表現する上で、偶然はそのリスクを冒しても入れる必要がある。








・守 章(アーティスト)


1967年宮城県石巻市生まれ。1996年に守雅章と守喜章の双子の兄弟ユニットとして活動開始。「私」と「他者」を結び、遠ざける各種メディアが生む「距離感」、集団や自治体などの区分けに存在する見えない「境界」を視聴覚化する制作を行っている。

近年の主な展覧会に「Path-Artの仲間たち 富田俊明×守章  リップ・ヴァン・ウィンクルからの手紙 」(釧路市立美術館・北海道)、「リボーンアートフェスティバル2019 」(石巻市街地エリア・宮城)、「新・今日の作家展2019・対話のあとさき」(横浜市民ギャラリー・神奈川)

など。

現在、守 章は守雅章により宮城県石巻市を拠点で活動。2019年より有馬かおると共にART DRUG CENTERを運営している。


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石巻かほく 2023年11月19日>




河北新報ONLINE 2023年11月19日 12:00>
偶然がもたらす不思議な感覚 アーティスト守さん、石巻で個展:
https://kahoku.news/articles/20231118khn000044.html




んだっちゃ!:2024年1月号。


2023/04/27

O JUN 展 ・脳天(のうてん):2023年5月13日~ 10月1日

アートドラッグセンター(宮城県石巻市)は、5月13日(土)よりO JUN 展 ・脳天(のうてん)を開催します。1993年にドイツに滞在中、双ギャラリー(東京)にて発表された作品に交え、制作当時の意図を反映する未発表の絵画作品そして、親交のあった文化人類学者の故・西江雅之氏が寄稿された当時の展覧会リーフレットもご覧いただけます。


O JUN 氏。現在は、ミヅマアートギャラリー(東京)に所属し、 精力的に作品を発表し続けられています。 その表現行為は絵画の制作に加え、80年代後半からパフォーマンス、ライブドローイングを室内野外で発表され、90年以降はリトグラフなどの版表現を加え、現在まで様々なメディウムや場を横断しながら「描き」について身体と表出の関係を探る実験、制作を続けています。 3年前の展覧会に続き二回目の展覧会となる今回の企画は、なんと写真作品です。

文化人類学・言語学者の故・西江雅之氏は寄稿文のなかで此のように云われました。

『写真は光の力を借りて時間を止める装置ではない。O Junの写真とは、光に乗せて時間を消したり創り出したりすることが出来る乗り物なのである。』※

時間と空間にまつわる距離感、そして想像することの多様さをご高覧賜れましたら幸いです。


企画者:守 章


※ 【1993年 10月16日発行・双ギャラリーで開催された O JUN 展『脳天』】寄稿文より抜粋






"Der.Kanonenkopf-タマアタマ" ー  1993年

(脳天-双ギャラリー展覧会リーフレットより)




(脳天-双ギャラリー展覧会リーフレットより)



・OJUNさんと写真についての逸話


家にある古い箪笥に一枚の写真があって、探し物のついでに見つけてしまい『あぁ、こんなところに仕舞ってたんだなぁ』と、手にとって眺め戻した。

あるときに、あの写真を探しても見つからなくて、全ての引き出しを探しても見つからない。

また何かの用事で向かった箪笥の引き出しの端に、あの写真が挟まっているのを見つけては仕舞うけど、改めて探すとまた見つからない写真。

引き出しが締まった箪笥の中は宇宙になっていて、箪笥の中をぐるぐる彷徨っているのだ。

ずいぶん前に伺った此の話。

あの写真が何なのかは失念してしまったが

今回、30年ぶりに対面した『脳天』を前にふと、思い出してしまう。


守 章(アーティスト)


▪ 作家名_O JUN(オウジュン)

▪ 展覧会名_脳天-1993 年の仕事から-

▪ 会期_ 2023年5月13日(土)~ 10月1日(日) Open: 土・日 12:00-18:00

▪ 会場_ART DRUG CENTER


〒986-0822 石巻市中央 1-2-7 2F


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O JUN略歴


1956 東京生まれ


1980 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業


1982 同大学大学院美術研究科油画専攻修士課程修了


199094 ドイツ(デユッセルドルフ)滞在(GermanyDüsseldorf


2009 文化庁在外研修制度によりアルゼンチン(ブエノスアイレス)に滞在(ArgentineBuenos Aires)


201021 東京藝術大学美術学部教員(21~東京藝術大学名誉教授)


2021 多摩美術大学客員教授、青森公立大学非常勤講師、東京大学非常勤講師


個展、グループ展(抜粋)

2023「顕神の夢」岡本太郎美術館(神奈川)

2022 「六本木クロッシング2022 森美術館(東京)

「象印森淳一·O JUN ミヅマアートギャラリー(東京)、「つなぐいのち」国立国際美術館(大阪)、「八甲田大学校」国際芸術センター青森(青森)、「HANCO展」フラットリバーギャラリー(東京)

2021 東京ビエンナーレ(TOKYO biennale(丸の内パークビルディングエントランス、有楽町ビル壁)、個展「目 対 絵」VOU/棒ギャラリー(京都)、

個展「三つの絵」ナディフギャラリー(東京)

2019 個展「途中の造物」ミヅマアートギャラリー(東京)MIZUMA ART GALLE 

2017 O JUN×棚田康司展·鬩」伊丹市立美術館(兵庫)、ほったまるびよりpart2 O JUNと吉開菜央-画家の三日間とほったまるびより自家製4DX公演」旧名古屋港税関寮(愛知)

個展「O JUN展」ガレリア·フィナルテ(愛知)

2016 「まんまんちゃん、あん」国際芸術センター青森(青森)

2013 「描く児」府中市美術館(東京)

2010 「アーティストファイル」国立新美術館(東京)

2002  「近作展27/O JUN」国立国際美術館(大阪)


収蔵: 国立国際美術館、東京都現代美術館、府中市美術館、伊丹市美術館、岡崎市美術博物館、愛知県立美術館、高松市美術館、カスヤの森現代美術館



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O JUN個展(守章企画:ART DRUG CENTER)、石巻日日新聞8月10日掲載!。