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会場:ART DRUG CENTER 2F
展覧会名:RED BUTTON PARAKEET#1:
Eccentric Relationship (有馬かおる企画)
会期:2023/1/7~3/5 <OPEN土&日の12時~18時>
※この展覧会は”作者の血を使う”作品が多く含まれます。理解した上で入場や観賞をお願いいたします。
RED BUTTON PARAKEET#1:Eccentric Relationship
※1 :RED BUTTON PARAKEETとは、IЯUYAAYURIと有馬かおるのユニット。二人の関係から見える(広がって行くであろう)世界と、その世界で”生きる”コトを表現するユニット。
IЯUYAAYURI と私(有馬かおる)は写真(自分の外見)が嫌いだった。二人とも子供の頃からの写真がほぼ無い。原因はお互いに違うが、ざっくり言えば、容姿や存在を繰り返し馬鹿にされた事にある。そんな二人。が、なんのきっかけか、写真をお互いに撮りあうようになった。こんな表情するんだ、こんな表情を愛おしいと思うんだ、を繰り返し、それぞれが(他者の目を借りてお互いに少しずつ)自分自身を許し受け入れるようになっていった。写真でしか出来ないコト。笑顔が増え、両手を広げるようになった。両手を広げるポーズは絵においても重要だ。閉じこもってる人は中々そういう絵が描けない。先日、夜中にうなされてたので、どうした!?と聞いたら「嫌だって言ってるのに、あなたに写真撮られた!」と怒られた。先は長い。お互い始まったばかり。
コレは二人の関係性。ではあるが、今はまだ、全てを語る時じゃ無いし、
そんなに多くの事柄を入れ込む時間もスペースも作品も無い。
他者に撮影されるとは、他者を撮影するとは、
正直なところ、どう言う意味なのか、どうなって行くのか、どうなるのか、どうなりたいのか、わからない。お互いを撮りあうことで生まれる何かはあるのだろうか、ないのだろうか、。
そうそう、
IЯUYAAYURI が白いガーゼが敷いてあるインスタレーションしている部屋で、両手をリストカットしていた。舞台のワンシーンのようで、とても印象的だった。その時ある衝動が口から出てしまった。その腕を撮影していい?彼女はいいよと言った。
彼女に死ぬ気はないとわかるまで、かなりハラハラした時間を過ごした(理由は私が別の女性と幸せになるのが嫌だから)。
彼女は生きるために、その行為をしている。の、だ、が、不意に魔が差してしまうことがある。
実際ヤバかった時はあるあるだ。
だから、安心できないし怖いし不安ではある。
以前妻の付き添いで、カウンセリングに同席した時、二人の関係はエキセントリックだから。と、言われ、「でしょうね」と思った。
お互いに相手を本気で殺そうとは思ってないが、妻は魔が差すかもしれないし、私は狂うかもしれない。
私が生きるために(生き残るために)作品を作ったり、生活をアートにしたりするように、
二人は共に生きるために(生き残るために)二人が必要になったのかもしれない。
以前、カウンセラーに質問をした。私たちは共依存ですか?と。
カウンセラーは、外から見るとそう見えるけど、実際は全く違います。
私は、どっちでも構わなかった気がする。なぜなら違いは現在もわからないから。
今、
石巻に来て、かなり(以前と比べれば)穏やかに過ごしている。
だからこそ、ここに、この場所で展覧会ができている。
RED BUTTON PARAKEET 有馬かおる:
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1997(28歳当時) : 有馬かおる
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展示会場風景:
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会場:ART DRUG CENTER 1F
IЯUYAAYURI 個展紹介の前に:
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この先、より過激な血液を使った展示の写真作品(画像)が数枚現れます。
ご理解した上で、ご覧ください。
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会場:ART DRUG CENTER 1F
会期:2023/1/7~3/5
IЯUYAAYURI 個展
展覧会タイトル::生きて幸せなら生きたいよ死んで幸せなら死にたいよ
※この展覧会は”作者の血を使う”作品が多く含まれます。ご理解した上で入場や観賞をお願いいたします。
SNS: https://www.instagram.com/iruyaayuri/
IЯUYAAYURI 写真 無題 2022
誰のためでもなく”自分が今を生きるために”制作するIЯUYAAYURIについて:
生きて幸せなら生きたいよ
死んで幸せなら死にたいよ
(IЯUYAAYURIのinstagramより)
ART DRUG CENTERは「アートは人を癒す薬である」から命名されているが、それにふさわしい展覧会を2023年1月7日~3月5日に開催します。IЯUYAAYURI の17年ぶりの個展です。基本はレンタル(1F)の展覧会になりますが、展示作品の多くが”作家の血を使う”のでメインのスペース(誰かに展示してもらうわけにもいかず)は、RED BUTTON PARAKEET(IЯUYAAYURIと有馬かおるのユニット※1)による展示をします。
IЯUYAAYURIは2003年高校3年生の時に地元(三重県)の画廊喫茶パラスで個展を開催します。その後、YEBISU ART LABO 個展(名古屋/2004)、ART DRUG CENTER 個展(犬山/2004)、ART DRUG CENTER企画展(犬山/グループ/2005)、画廊喫茶パラス個展(2005)と精力的に展覧会をします。が、2005年に有馬より「こんなレベルの作品作るなら止めてしまえ!。お前アート辞めろ!と言われた。(IЯUYAAYURI談)」により、酷く心が傷つき活動を休止する。それから17年の年月が流れ、2022年。以前よりの制作スタイル、リストカットをした後に出る血液をガーゼに染み込ませ、それを素材に作品を制作することを再開する。
IЯUYAAYURIは言う。”未練があった。過去に活動していた自分自身に負い目を感じていた。年月が経つ度に忘れようとした。ある日、「何故こんなに生き苦しいのだ」と自傷行為をした。堪えていた涙を流すように、血を流した。過去に読んだ谷川俊太郎さんの作品「色」の最後の一行を思い出した。「絶望は単純な色をしている清潔な白だ」。私はまた、絶望の色をしたガーゼに血を垂らしていた。”
IЯUYAAYURIは今現在も(思考、作品)変化している。展覧会を決めたことで、それが加速してるのかもしれない。ゆえに、展示が始まるまで、どんな形に落ち着くかわからない。また、期間中に会場に作者が足を運ぶことはない。鑑賞者の感想は別にいらない。本人がただただ展示をした「自分の作品が見たい。」だけだからだ。「自己満足で良い」とIЯUYAAYURIは言う。「メンヘラ」という言葉がなかった時代から、IЯUYAAYURIは誰のためでもなく、”自分が今を生きるために”制作している。
最後に、
IЯUYAAYURIは美術短大の授業で、助手に「自分自身の血を使うことに対し、もの凄くディスられた」らしい。その時、美術評論家の三頭谷鷹史さんに「血は血でしかない。」と言われた言葉を今でも強く握りしめている。そして、私は2004年個展に見た作品、夕焼けの中、風になびいていた血のついたガーゼを”美しい”と思ったことを今も忘れてない。(ART DRUG CENTER代表有馬かおる)
略歴
画廊喫茶パラス2003年個展
YEBISU ART LABO 2004年個展
ART DRUG CENTER(犬山)2004年個展
ART DRUG CENTER(犬山) 2005年企画展(グループ)
画廊喫茶パラス2005年個展
ART DRUG CENTER(石巻)2023年個展
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参考画像:2004/09/03-10/31/IЯUYA AYURI/蠱疾x個室
http://artdrugcenter1996.blogspot.com/2010/06/iuya-ayurix.html
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